私の好きなアクティビティにカヌーキャンプがある。広大な森と湖の中、水面をゆったりと進んでいき、誰もいない場所で焚き火を囲んでじっくりと過ごすという最高の遊びだ。

私の住んでいるOntarioはそろそろ秋シーズン。気温もぐっと下がり始めており、夜に1桁台の気温になることもちらほら出てきた。カヌーキャンプのラストシーズンである。今も行けるチャンスがあれば行くようにしている。今月なんてすでに2回もいったぞ!

しかし考えてみると、カヌーキャンプがなぜ好きなのか?を言語化したことはあまりなかった気がする。というわけで、思いつくままに言語化してみることにした。

1. キャンプ場の周囲に人がいない

これは一つ大きな理由だと思う。私はカヌーキャンプをするときは、Algonquin 州立公園か kawartha highlands 州立公園に行くことが多い。

いずれも管理されたキャンプサイトでのみキャンプができるのだが、この配置が絶妙。キャンプサイト同士の距離はだいぶ離れており、他のキャンパーの声が聞こえたり、気配を感じることはまずないのだ。

とある日の Kawartha highlands のキャンプサイト予約状況。★マークそれぞれが一つのキャンプサイトを示す。いちばん近いお隣さんでも200mくらい離れているのはデフォ。Ontario Parks より引用。

場所にもよるが、一般的にキャンプ場では少なからず他人の気配を感じることになる。オートキャンプ(自動車で乗り付けるスタイルのキャンプ)では周囲の人の様子が見えるし、その前提でキャンプグッズを集めてバッチリ栄えを狙う…なんてスタイルのキャンパーも多い。

キャンプがメインではない登山においても、キャンプサイトの周囲に他のキャンパーがいることは当然のことだ。他者と完全に隔絶されることはないし、場合によってはだいぶ密集することもある。

しかしカヌーキャンプなら話は別で、全くもって他人を感じないのだ。稀に湖を進む別のカヌーやボートが現れることはあるが、一瞬のことだし頻度も少ない。自然の中の1人の時間を思う存分楽しむことができる

誰もまわりにおらん

周囲にいるのは自分だけ。人の気配がほとんどない。そんな空間においては野生動物たちの姿も拝むことができる!リスやウサギ、カエルルーン(ハシグロアビ)、グースはそこそこの頻度で見ることができるし、運が良ければビーバーやヘラジカに出会えることも!!

そして人が周囲にいないということは、星がすごく綺麗に見えるということにもつながる!さいこー!

スマホで適当に撮ったのにこんだけいっぱい光って見える。もちろん肉眼ではもっと綺麗!

2.湖の中を漕ぐのはアドベンチャー&チル

船に思い思いの荷物を乗せて漕ぐのはとても楽しい!

私は星野道夫さん1の写真とエッセイに一時期ハマっていた。星野道夫さんは、カヤックでアラスカのグレーシャーベイ国立公園奥地にある氷河へ海から遡上する合計1ヶ月半の凄まじい旅をした。この冒険の様子は、アラスカ 光と風という本に記されているのだけれど、冒険の描写と美しいアラスカの自然の描写がとても綺麗で、私はだいぶ彼に憧れを抱いたりしていた。

私にはとても星野道夫さんのような冒険はできない。落ちたらそのまま低体温症で死が見えるような時期にはカヌーをしないし、波の強い海ではなく湖を選ぶし、1ヶ月も一人で自然の中にいつづけることはできないだろう。それでも、自然の中カヌーを無心で漕ぎながらキャンプ地を探し、接岸を試みたりしていると、ほんのちょっぴり彼のような冒険を追体験しているような気持ちになれて、うきうきしちゃうのだ。

  1. 星野道夫さんはだいぶ超人の部類の人だと思う。そもそも何も伝手がないのに急にアラスカ現地の部族に手紙を出し、そのまま受け入れてもらったり、一緒にクジラ漁に出たり、数ヶ月単位でアラスカの山中で活動したりしている。マジのレジェンド。しんのおとこ。 ↩︎

3. 景色が良すぎる

こんな景色を味わえちゃうんですよ!!!イエー!!!

Alogonquin の夕焼け。iPhone で撮影。いや、フォトショしてないから!肉眼でもこの雰囲気だから!!
これも Algonquin。Rock lake を漕いでいる時だったはず。よくない???
やっぱりAlgonquin。確かどこかのAccess point だった記憶。

そんな感じで最高な遊びなんですカヌーキャンプ。
もし Ontario にくることがあればぜひ挑戦してみてほしい。最高だよ!!

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